新規でマジックを始める人もちょっといたり、これから始めてみようかな、という人もちらほら見かけられました。折角なので、そんな人にどうやってデッキを作ればいいかという事を、簡単に説明してみようと思います。
MTGでの話しですが、どんなカードゲームでも通じる所はあるので、これに興味ないという人も一応読んでみても損はしないと思いますので、カードゲームユーザーの皆さんはよければ見てみてください。
追記から。
デッキを作る際、考えなければいけない事。
色々ありますが、一番重要なのはこれです。
・マナカーブとマナベース
どんなに強いカードを入れたデッキでも、どんなに強いコンボがあるデッキでも、土地が無ければ何もする事が出来ません。まずは、ここを理解する必要があります。
マナカーブという言葉を知っているでしょうか?
デッキの土地以外のカードの全てのカードをマナ・コスト毎に並べます。
「1マナのカードが9枚、2マナのカードが9枚、3マナのカードが11枚、4マナのカードが7枚」
こういった感じにです。
それを曲線グラフで表した物をマナ・カーブと言います。デッキを作る際に一々グラフを作る必要は無いのですが、どのマナコストのカードが一番多く、デッキの中で重いカードが何枚入っているかを人目で理解出来るため、これを知っているのと知らないのでは中々違います。
ちなみに上記のデッキ、最も適正な土地枚数は何枚かわかりますか?
折角ですので、この先を読む前に自分でもちょっと考えてみて下さい。
ちなみに、マナカーブを元に期待値でちょっと計算してやれば、それはすぐに分かります。
このデッキは、3マナのカードが10枚と一番多く入っています。ならば、デッキの中の土地の数を決める時、確実に3ターン目に土地が3枚出るように作るべきでしょう。デッキの中で一番重いのは4マナのカードです。つまり、土地を5枚以上引いても無駄になってしまうので、4ターン目までに土地を5枚以上引く事が無いような構成が望ましいですね。
土地の数は上で考えた事をもとにして決めます。
・3ターン目に確実に土地が3枚欲しい
・4ターン目に手札に土地が5枚以上いらない
期待値というものがあります。デッキが60枚の時、先行で3ターン目の事を考えましょう。
初期手札が7枚で、2回カードを引けるので手札は9枚あるはずです。このとき、土地が3枚あればいいので、デッキの中の土地の総数は20枚あれば、3ターン目に土地を3枚並べる事が出来るはずです。つまり、このデッキを作る時、土地の数が20を下回ってはいけません。
次に、マリガンした時の事を考えましょう。初期手札が弱く、きりなおしました。対戦していく上で、そういう事はよくある事です。そうすると、初期手札は6枚です。3ターン目までに引ける枚数は8枚になり、22枚の土地がデッキに必要になります。3ターン目に「確実に」土地を3枚おく事を考えるのであれば、このマリガンを考慮して「22枚以上」入れるのが望ましいですね。
第二の条件の、土地が4ターン目に土地を5枚以上引かない事を考えます。先行4ターン目では、手札が10枚です。このとき、土地を5枚引く期待値はデッキの土地の総数が30枚になるので、土地の枚数は「29枚以下」にすべきです。さすがにこれだけ土地を入れる事は無いでしょうが、確実に3ターン目に土地をおきたいからと行って、入れすぎるのも問題ですね。
・一番重いカードをプレイする為に必要な枚数の土地以上は入れない
これも重要です。4ターン目に土地が5枚以上あるのは弱いですが、4ターン目に4枚ならば、問題はありません。4ターン目に土地を4枚であれば、手札10枚に対し4枚必要なので、「24枚」の土地がデッキに入っていれば大丈夫となります。
という事で、このデッキの土地の適正枚数は24枚となりました。
これがマジックというゲームにおいて、最も重要な考え方になります。どんなデッキを作るにも、まずはこの事を頭に入れた上で考えましょう。
という事で、デッキ構築理論基本編でした。
どんなカードゲームでも、一番楽しいのはデッキを考えている時だと思います。そして、自分の考えたデッキで勝つという事は、凄くうれしいものです。逆に、自分の考えたデッキがボロボロで、思ったとおりに回ってくれなかった事も、誰しもがあると思います。数値の上での構築理論と言うのは、そういった事を減らしてくれます。そして、強いデッキを作るのにとても役立ちます。
是非とも、自分の考えでもって、強いデッキを考えてみて下さい。
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